去る9月7日。今からちょうど4年前のこの日に、2020年東京五輪の開催は決定しました。2020年7月の開催まであと3年と迫るなか、国内各所では通訳者の拡充、ボランティアスタッフの育成、コンシェルジュロボットの開発など大会サポートのための準備が進んでいます。

さて、今回の五輪決定は私たちに、おもてなしの心や、思いやりの視点を与えてくれましたが、しかし、影響はそれだけに止まりません。

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提供:クロススポーツマーケティング株式会社

3人制バスケットボール(3×3)は、つい3年ほど前に国内リーグが発足したばかりの新しいスポーツ競技。場所を選ばずにプレイできる手軽さのほか、ひと試合10分、一方が21点を先取した時点で勝敗が決まるスピーディーな展開が魅力です。また会場ではDJによる音楽と、MCによる生の実況を聞くことができ、これまでの競技とは一味違った興奮を体感できます。「3×3」の持つ、こうした高いエンターテイメント性が評価され、今年6月には五輪正式競技への追加が発表されました。

発表以前の知名度はさほど高くありませんでしたが、これを機に注目度は急上昇。翌シーズンの観客動員数は約2倍に増えました。こうした動きについて、現場はどのような反応を示しているのでしょうか。

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「3×3」の国内リーグ「3x3 .EXE」の運営関係者は、決定の影響を次のように語ります。

「オリンピックが決定してから観客動員数が増えたのはもちろん、メディアへの露出も格段に多くなりました。リーグができたのは2014年。シーズン開始時には5、6社の取材しか来ていませんでしたが、オリンピック決定後のシーズンに関しては20社以上のメディアが取材に訪れました」

特に正式種目への追加発表直後は、報道各社からの電話が鳴りやまず、担当者は土日返上で対応に追われたそう。

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集客力、注目度が高まれば、選手たちのモチベーションも自然と高まるものです。

「オリンピック選手はプロリーグからだけでなく、アマチュアからも選ばれる。東京オリンピックに向けて頑張ろうと思う人は多いのでは」とリーグ関係者は選手たちの発奮に期待の目を向けます。また実際に、今年9月10日に六本木ヒルズで行われたプレーオフでは、日本人チームが海外の強豪チームを破って優勝するなど、着実な成長を続けています。

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「『3×3』はリーグができて間もない新しい競技。東京オリンピックでのメダルの有無は日本における『3×3』の発展に関わってくる。だからこそ、オリンピックでは必ずメダルを獲りたい」

今後の展望について、リーグ関係者はこう述べます。

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「『3×3』には専用の会場は必要ありません。許可さえあれば、渋谷のセンター街で、歴史遺産の前で、街をスポーツの会場にすることができる、新しいスポーツの形。その面白さは実際に見に来ないと伝わりません。ぜひ、観戦に足を運んでください」

五輪決定によって、経済的な効果が期待されるのはもちろん、日の目を見なかったスポーツや、それに関わる人たちに光が当たりつつあります。五輪開催まであと3年。準備は着々と進んでいます。