TwitterやLINEをはじめとしたSNS上でのトラブルが後を絶ちません。そうした日常に潜む危険から子どもたちを守るため、慶応義塾大学「サイバー防犯ボランティア研究会」は既に対策に乗り出しています。

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研究会が行っているのは、情報モラルやネットリテラシーに関する小学生、中高生向けの出前授業。世代の近い「大学生」ならではの親しみやすさを活かして、ネットの正しい使い方を子どもたちへ教えています。

2013年の会発足以来、子ども目線での授業を心掛けてきた「サイバー防犯ボランティア研究会」。そんな彼らだからこそわかる、ネット教育の難しさがあります。

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研究会では子ども向けの授業と並行して、大人向けの講座も行っています。これは教員・親世代を通した啓発活動の広がりを期待しての取り組みですが、しかし、まだまだ活動が広がっているとは言い難いのが実情です。その原因は、子どもたちを取り巻く状況を、大人たちが把握しきれていないということ。子どもたちの現状と、大人たちのネット知識のズレ――それが、「知らないから教えられない」という事態を引き起こしています。

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こうした事態を踏まえて、研究会に所属する関匡士さん(22)と石川万奈恵さん(19)はこう言います。「コミュニケーションの形態は時代とともに変化していて、今、子どもたちの間ではSNSが必要不可欠なツールになっています。(その現状を大人たちがきちんと理解したうえで)『ネットは怖いものだから使うな』や『ネットがなくても生きていける』などというのではなく、『便利なもの』として正しい使い方を教えるのが大切なのではないでしょうか」

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そう語る関さんら研究会のメンバーも、子どもたちを知るための調査は欠かしません。「スマホが普及し始めたのは私たちが中高生の頃でしたが、今では小学生でさえスマホを持っています。(それだけ時代の流れは速いので)子どもと大学生である自分達、お互いに知識を得ていければと思っています」

研究会では今後も活動を通して、大人と子どもの橋渡しをしていく方針です。
出前授業の依頼は公式HPからでき、費用は学生たちの交通費を除けばすべて無料となっています。「教えるために、まずは知ること」。それこそが、子どもたちを守るため、私たちに求められている態度なのかもしれませんね。