未来へ宛ててメッセージを遺す「タイムカプセル」。学校行事や子ども会のイベントとして、体験したことがあるという人も多いのではないでしょうか?

さて、今回ご紹介するNPO法人「みらいぽすと」では、そんなロマンチックな活動を、なんと20年近くに渡ってサポートし続けています。

SnapCrab_NoName_2018-3-27_18-47-26_No-00 (1)

同法人が提供するのは「タイムカプセル郵便」というサービス。全国各地の依頼者から寄せられる「未来宛ての手紙」を、同法人が責任をもって保管――そして、定められた期日に、各依頼者の元へ返送するという仕組みになっています。

pan2 (1)-min

法人では、年間で数千通規模の依頼を受け付けていますが、そのうち未達のケースはゼロ。驚くべきことに、届けられなかったことは今まで一度もないのだと言います(※)。

「ネット検索やSNSも活用し、見つかるまで探し続けますので(笑)」

団体理事の大熊さんはなんの気負いもなくそう言いますが、その作業は言葉よりもずっと大変なハズ――彼らを動かす熱量は、一体どこから湧いて来るのでしょうか?

pan2-min

そもそも、「みらいぽすと」の活動は、創立メンバーである大熊さん達自身のニーズから始まりました。

「活動を始める直接のきっかけになったのは、私自身の持病と、当時2歳だった我が子の存在でした。子どもが大人になったとき、たとえ一緒にいてあげられなくても、なんとか気持ちだけは伝えたい――そんな想いから『みらいぽすと』を始めました。」

頼るアテのない「個人的な不安」から始まったタイムカプセル郵便のサービス。その活動は、家族から同じ境遇の人々へ、そして賛同してくれたボランティアスタッフへと繋がり、その規模を次第次第に大きくしてゆきました。

mainimg2kopo-min

現在、同法人に届く依頼の多くは、未来ある子どもたちから寄せられています。子どもの自分から、大人になった自分自身へ送る手紙。希望に溢れたそんな手紙がある一方で、当初の大熊さん達と同様に、「遺したい」という想いから依頼をしてくる人も確かにいます。

たとえば病床から、子どもたちのために絵本を託してゆくひと。たとえば、我が子が成人するまでの間、毎年の誕生日にメッセージが届くよう、手紙を書き遺してゆく人。そうした人々の想いすべてを「みらいぽすと」は責任をもって届けています。

o3264244813866059240-min

とは言え、心情への配慮として、利用者に関わり過ぎない「みらいぽすと」の活動に、感謝の声が直接届くことは稀です。

預かって、届ける。スタッフたちは、利用者の笑顔を見たり、結果を聞いたりすることはできません。それでも、大熊さんたちはこの活動を続けてきました。あくまでも、「届くまで探す」というスタンスを貫いてきました。彼らの活動の18年間を、大熊さんはこんな言葉で振り返ります。

「活動を支えるメンバーには、私を含め、持病のあるものが多くいます。そんなメンバーが一丸となって『思いを伝えられたらいいなぁ』と、『(活動通じて)誰かが喜べばいいな』と、そんな気持ちで活動を続けてきました。」

気負わない姿勢で積み重ねてきた「みらいぽすと」の18年間。お届け率100%の秘密は、人を想う純粋な心にありました。

 

※「団体コース/個別発送」プランの場合は、代表者の方へまとめて返送する場合もあります。