ヒットラーの息子

 

ヒットラーの息子のあらすじ

突如として日本領空に現れ、海上に不時着した戦闘機からひとりの男が海に飛び込んだ。救い出された漁船のうえで目覚めた男は記憶を失っていることに気付く。

戸惑う男だったが漁船の外で銃声が鳴り響く。船員を殺した者達は、男が「ボタン」という名であることと、赤坂にいる女に会えと告げると船のすぐ下を潜行していた潜水艦に消えて行った。自身がいったい何者なのか、何の目的で日本に来たのか何も分からず愕然とするボタンの前に海上保安庁の巡視船が迫る。

身柄拘束が間違いない状況下にあるボタンはとっさの機転と卓越した射撃の腕で巡視船を爆破し難を逃れる。おのれの正体と目的を知るため、イスラエルの秘密機関や日本の諜報機関との戦闘をかいくぐりながら、日本と世界を駆け巡る本格サスペンスが幕を開ける。

 

ヒットラーの息子のおすすめポイント

記憶を失った男が記憶を取り戻そうと東奔西走するなかで、彼が抱えている大きな秘密が次第に明らかになるタイプのストーリーです。

ジャンルはゴルゴ13に代表されるスパイもので、1980年の作品ですからゴルゴ13に似た雰囲気があります。いくつもの諜報機関が主人公にからんで来るところや、いつの間にか主人公に骨抜きにされているヒロイン、ピンチで超人的な能力を発揮する主人公など、既視感があります。

だからと言ってツマラナイわけではなく、当時しては一般的でないクローン技術を物語の鍵にして主人公のキャラクタに深みを持たせるなど、見所はあります。また、本当の主人公が悪人なのか善人なのか、よく分からないまま終わってしまいます。作品を読み返して考察するのも面白いかもしれません。

 

 

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