風の戦士

 

風の戦士のあらすじ

荒涼とした世界で、勇者の子に生まれながら、「知る」ための旅に出たケンとリリーは、道中で見慣れぬ人と出会う。

彼は、地球からやってきた防衛局所属だった「キラー」という男であり、追跡の任務をおっていたが漂流したどり着いたのだという。ケンたちはキラーの案内のもと、彼が乗ってきた宇宙船にたどり着くが、それはケンたちに伝わる伝説を裏付けるような存在だった。

一方キラーも驚愕していた。人間に出会えただけでなく、まだ年端もいかないように見えるケンたちの身体能力は、防衛局の中でもトップだった自分の実力をはるかにしのぐものがあり、明らかに常識の枠を超えていたからだ。

 

しかしケンたちのスピードについていけず、後からたどり着くことになったキラーは、ケンの家族たちが戦闘用ロボットたちに惨殺されているのを目にする。

ロボットはケンたちを始末しようとはせず、生け捕りにしてから彼らの本拠に案内し、そして一つの要求を突きつけてくるのだった。

風の戦士のおすすめポイント

非常に大きく深い「背景」を感じさせる作品。

しかも、ケンたちが初登場するシーンは「文明後」の世界を思わせるものがあり、途中で仲間になるキラーの経歴や宇宙船などの描写は「伝統的」なSFを想起させ、招かれざる客たちがケンに示した真実に関する描写は現代のライトノベルに通じるような部分がありと、非常に多くの要素が複雑に絡み合っている。

襲ってくる敵の姿も様々で、アクションシーンもしっかりしている。

作中全体に良い意味の荒っぽさというか緊張感があり、冒頭からラストまで油断を許さない構成の巧さが見える。純粋なケンたちと口数が多く皮肉屋っぽいキラーの対比なども面白く、グイグイと読み進められる一作とも言えるだろう。

 

 

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