闘う執事

サラサは日本でも有力な財閥の家に生まれた超お嬢様。

しかし、二十歳になったタイミングで海外の石油王と結婚しろと、父から命じられる。今まで一切愛情を貰ったことがない父からの指示は、しかし日本経済にも関わる絶対的なことでもあった。

父の言葉には逆らえず、また逆らってどうするか、という目算も立っていなかったのも現実だった。 そこでサラサとその執事・衛藤は、結婚する前に本当の実力、強さを会得するべく、様々な職場での「お勤め」を経験していく。

しかし、超世間知らずなお嬢様と、忠誠心と実力は超一流でも世間からズレまくっている執事のコンビでは、何もなく円滑に勤務を終えるということはなく、様々な騒動がサラサたちを直面するのだった。

闘う執事

「世間からズレているお嬢様が普通の職場で働いたら、どうなる?」という疑問を膨らませたコメディ調の物語ですが、主人公たちが働く動機には必然性があり、またサラサや衛藤のキャラが飛び抜けつつも一貫しているので、違和感なくグイグイと読み進められる迫力があります。

物語の緩急もはっきりしており、流れるような話のテンポも心地良いです。さらに、本作は単なるギャグ一辺倒の作品ではなく、主人公たちの成長物語のような側面もあるため、1作で2度楽しめます。

「CUFFS」シリーズなどで知られる東條氏の作品なので、アクションの迫力は満点で破綻もなく、意外なほどの熱さを感じられる作品です。

闘う執事を読む