誰がために陽は昇る

誰がために陽は昇るのあらすじ

天下の名医として知られる華岡青洲には、全身に作用する麻酔薬を作り出して、外科手術で癌などの患者を治したいという夢があった。動物などでは試してはみたが、まだ人間に作用するかどうかは分からない。

そこで青洲の妻と母は、自分たちを実験台にと名乗り出る。

もし名乗り出る者がいなければ、自ら服用するだろう青洲の気質をも配慮した母と、幼い頃からの思いを知る妻。この二人の間には、ひっそりとではあったが壮絶な、嫁と姑の争いがあったのである。

 

誰がために陽は昇るのおすすめおすすめポイント

とにかく天下万民のため命を賭ける青洲と、個人的な「情念」を迸らせる妻と姑という対比構造だが、読み手としては妻たちの方にも同情できる作品。

また、単にドロドロとした「争い」だけの展開ではなく、その根本に真に厳しい「献身」や、同じ人を愛するが故の理解なども含まれており、救いのあるストーリー展開も素晴らしかった。
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