時空間神話外伝のあらすじ

バビロンと呼ばれる街があった。かつては大帝国と称されるほどの力を持っていたバビロンだったが、今や見る影もなくなった。近隣の列強諸国に次々と領土を奪われ、昔よりも小さくなったバビロンの街。大帝国と呼ばれたのが、嘘のような有様だった。

そんなバビロンに暮らす主人公のマルドは退屈な日々を送っていた。彼は偉大な英雄ギルガメシュが求めたとされる不老不死の楽園「ディルムン」に強い憧れを抱いていた。

ある日のこと、バビロンの街に不穏な知らせが入る。友好国のアレッポにハッティが攻め入ったのだ。援軍を求められたバビロン。迫るハッティの影。マルドは憧れの楽園を求めて旅立つ。

不老不死の楽園は存在するのか、争いの果てに待ち受けるものとは。SF超大作「時空間神話」の外伝が今ここに。

時空間神話外伝のおすすめポイント

SF超大作「時空間神話」の外伝である本作は全一巻で完結する物語です。それでいて壮大な物語を感じさせる構成になっており、冒頭から引き込まれる話になっています。なんといっても不老不死の楽園「ディルムン」や「バビロンの街」、「カッシート人」など、神話テイストの用語が多数登場するのが魅力です。

主人公のマルドは父親の跡を継げば将来安泰という位置にいますが、自らの現状に不満を抱いているキャラクターです。友達のマリも野蛮なカッシート人でありながら、戦を好まないという人物像になっています。

キャラクターに確固たる信念が備わっているため感情移入しやすく、それぞれの人物に異なる魅力があります。一巻で終わるにはもったいないほど、よく練られた作品だと言えます。

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