大江戸落胤世直し帖 土竜の剣のあらすじ

主人公の栫蔵人は質屋「銀屋」の蔵に住んでいた。質屋では質に預け、担保にする品物を質草という。彼は質草だった。

「質草男」と呼ばれ、三食昼寝付きの気楽な毎日を送っている。そんな彼には「質草男」ではない別の顔があった。 なんと彼は第十代将軍の徳川家治と町娘との間に生まれた落胤で、田沼意次という男に命を狙われている。

田沼は一ツ橋家の家斉を将軍にしようと暗躍しており、罪なき人々を圧政で苦しめていた。田沼を頂点とした悪人たちに天誅を下すため、彼は仮面で顔を隠し、見えざる秘刀「天の一角」で立ち向かう。

人知れず悪を斬り、人々を守るためその力を振るう。これは仮面を被った剣士「土竜」の孤独な戦いを描いた世直し物語である。

大江戸落胤世直し帖 土竜の剣のおすすめポイント

ストーリーは一話完結もので、話の流れそのものはよくある時代劇です。

権力を嵩に悪逆の限りを尽くす悪者を主人公が退治する、基本はこれの繰り返しです。しかしシンプルで分かりやすい分、主人公の特異さが際立ちます。

本作の主人公、栫蔵人は「質草男」として普段は生活を送っています。この「質草男」は本作独自の用語で、主人公のあり方を現すピッタリなネーミングと言えるでしょう。

落胤という設定も主人公の生い立ちに影を落としており、命を狙われる最大の原因になっています。 そんな彼は正義に溢れた人物でもあり、仮面で自らの正体を隠しつつ、透明で見えない刀「天の一角」を振るいます。このようにストーリーは定番ですが、主人公像が一風変わったものになっているため、一味違う時代アクションを味わうことができるでしょう。

大江戸落胤世直し帖 土竜の剣
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