スカイロードのあらすじ

富裕層の家に生まれた北条美樹は、自ら車を運転し、「家出」をしていた。とは言え車の構造など分からず、タイヤの交換もままならない中では長旅は難しく、車は相次いで故障してしまう。そこを救ったのは、道を行く中で顔を合わせた若い男だった。彼はタイヤを交換してくれただけでなく、美樹を追ってきた護衛の達人たちを簡単に撃退して、バイクで彼らの住む拠点へと案内してくれたのだ。

そこは「夢の国」と称されるスラム街。ゴミとガレキが積み重なり、人が寄り付くようには見えないところだったが、住人たちは皆一癖あり、しかも壮大な夢を描いていたのである。

スカイロードのおすすめポイント

表題作の「スカイ・ロード」をはじめとして、「夢の国」の住人たちが描かれている短編集で、コンパクトでありながらもそのインパクトは十分。時に深い話あり、時にトボけた小話あり、ワクワクするようなエピソードありと、バラエティに富んでいる上に、人間に対する深い視線や愛情といった一貫した要素を感じることもできる。

SF的な世界観ではあるが、管理された殺伐さではなく、むしろその真逆の「自由さ」が描かれているので、これまでSFが肌に合わなかった方にもオススメできる内容と言えるかも知れない。

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