丼なモンダイ!のあらすじ

農林水産省職員の米野国崇は「米消費向上対策センター」なる新設部署に異動となる。それは普通の飲食店そのもので、周囲は同業店に囲まれた場所であり新人女性職員・及川栞との二人だけの職場となった。

ネガティブ志向な栞は途方に暮れるばかりだが、米野はそんな栞をさし置いてきびきびと働き出す。 米野が最初に作ったのは牛丼。その旨さに栞は驚嘆するが、そんな彼女の姿に米野は幼き頃の妹を重ねるのだった。

競合店ひしめく中、赤字を出さないことを最低条件に課された米野と栞。体よく左遷させられた落ちこぼれ職員とルーキー女性職員の奮闘が始まった。しかし、最初はすぐ閉店だろうと目されていた二人の店はやがて・・・。

丼なモンダイ!のおすすめポイント

丼を作るにあたって役立つことが多く盛り込まれているのが一つ目のポイントです。それらは一般家庭でも使えるノウハウもあります。

例えば鰻丼は、スーパーで仕入れた鰻の蒲焼を専門店の焼きたてのように温めなおすにはちょっとした工夫だけでOKです。ご飯を軽視しない米野のちょっとの工夫で更においしい鰻丼になります。

もう一つのポイントは主人公の一人である米野です。亡き父は名料理人で、自身も昔は料理人を目指していました。自分が作った料理を美味しく食べていた幼き頃の妹の笑顔が忘れられず、栞にそれを重ねていると見られるシーンもあります。

物語の中盤で人気丼の一つであるカツ丼の回が出ますが、店が順調になってきたのに未だカツ丼をメニューしなかった理由が語られます。それは米野が父を尊敬しているという、米野がプロであることを知れる重要なエピソードでしょう。

家族や仲間との人情話も交えた心温まる作品です。

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