夢みた甲子園で踊る選手、それは辛い過去を乗り越えたダンスだった。

    全体:60月:2週:0日:0

熱戦が繰り広げられる夏の甲子園(全国高校野球選手権大会)。

八戸学院光星高等学校(青森県)のアルプススタンドにて一際大きな体でダンスを踊る選手が、ツイッター上で反響を呼んでいます。

八戸学院光星のテンポの良い応援歌『だいじょうぶ』の演奏にのせ、コミカルな踊りでスタンドを盛り上げています。

この踊りで選手を勇気付けるのは、八戸学院光星の応援団長・生徒会長を務める山田鈴星(りんせい)さん。通称「ヤマダンス」と呼ばれ、試合の流れを決める勝負どころになると踊り始めるそう。

スポーツニュース番組「S1 PLUS」(TBS系)で紹介された際は「(応援で)流れを変えてほしい」とコーチから指示されるほど、チームからの信頼を得たダンスなのです。(様々なパターンをアドリブで踊るようです)

しかし、明るい表情でチームを盛り上げる山田鈴星さんには、精神的な要因で発病する「イップス」という運動障害に悩まされた過去があるのです。

スポーツ選手を悩ます“イップス”

※イップスとは

心の葛藤(意識、無意識)により、筋肉や神経細胞、脳細胞にまで影響を及ぼす心理的症状です。

スポーツ(ゴルフ、野球、卓球、テニス、サッカー、ダーツ等)の集中すべき場面で、プレッシャーにより極度に緊張を生じ、無意識に筋肉の硬化を起こし、思い通りのパフォーマンスを発揮できない症状をいいます。

また、普段と同じプレーが出来ず、ミスを誘発することもあります。

出典:イップスとは? | イップス研究所

あのイチロー選手も高校時代にイップスに悩まされたことを「報道ステーション」(テレビ朝日系)での稲葉篤紀さんとの対談にて告白しています。

当時を振り返るイチロー選手(ポジションは投手)は「一番の野球人生のスランプ」と表現。極度の緊張状態に陥ってしまい、一番自信のあった投球ができないことに苦しんだと明かしました。

イチロー

出典:Ichiro, Hall of Fame president Jeff Idelson press conference part 1

毎日新聞の取材によると山田さんは、中学時代135キロの速球を投げるほどの実力を持つピッチャーとして大阪で活躍。その後、甲子園出場の夢を叶えるべく青森県の八戸学院光星高校に進学しました。

※八戸学院光星(旧校名:光星学院)は、読売ジャイアンツで活躍する坂本 勇人選手を輩出するなど強豪校として知られています

甲子園球場 写真

出典:PIXTA

入部後、上級生のバッティングピッチャーを務める際、ボールを手からリリースするタイミングや感覚を失い、キャッチボールすらできなくなったと言います。

イップス

出典:Getty Images

闘病生活を余儀なくされた山田さんは、周囲のサポートを受けながらイップスを克服するも、甲子園のベンチ入りはできませんでした。

それでも「応援でチームが盛り上がってうれしかった」と前向きな回答を残しています。それがネットで注目された「ヤマダンス」だったのです。

役回りは変われど、チームの目標に向かう姿勢は変わりませんでした。

今年の甲子園(第98回全国高校野球)、八戸学院光星は惜しくも東邦高校(愛知)に逆転サヨナラ負けを許してしまいました。

山田選手は新たなチャレンジをするため、大学進学後はアメリカンフットボールへの挑戦を考えているとのこと。

アメフトにも、大学日本一を競う舞台として甲子園球場で行われる「パナソニック杯毎日甲子園ボウル」が用意されています。

甲子園球場

出典:PIXTA

ぜひ、野球で培ったパワーやスピードを武器にし、甲子園球場に戻ってきて貰いたいです。

※八戸学院光星・名曲応援歌『だいじょうぶ』

記事参照:第98回全国高校野球:「投げる恐怖」に勝った 空白1年、仲間に助けられ 八戸学院光星・山田鈴星選手

画像出典:@hyakusiki0318

引き用元サイト: FEELY

記事元url: http://feely.jp/50437/

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